肉ばかり食べているとわきがのニオイが強くなります

肉に含まれるタンパク質は、体内に入るとアミノ酸となって吸収されます。
このとき、一部のアミノ酸がアンモニアとなりツンとしたニオイの元となるのです。
通常の食事では野菜など一緒に食べた物がニオイを軽減してくれるので気になりませんが、肉ばかり食べているとアンモニア臭が強くなります。
それどころか皮脂の分泌量が増える、大腸がんの原因となる腐敗毒素が発生するなど体に悪影響を及ぼす懸念があるのです。
また、肉の過剰摂取はアポクリン汗腺を刺激するとも言われています。
わきがの主な原因はアポクリン汗腺から分泌される汗なので、肉ばかり食べていると必然的にわきがのニオイが強くなるでしょう。

肉を食べる人は汗をかきやすくなる

肉にはタンパク質が豊富に含まれていますが、このタンパク質を体内で消化するには大量のエネルギーが必要です。
エネルギーを使うと体は温かくなるため汗をかきやすくなります。
アポクリン汗腺から分泌された汗は、タンパク質や脂質、ミネラル、糖質、アンモニアなどが含まれており、この汗を肌に常在する細が分解されることで、わきが独特のニオイをさらに強くしてしまうのです。

わきがのニオイを強くするものは他にもあります

チーズや牛乳などの乳酸品は、肉と同じくタンパク質を豊富に含んでおり、腸内で悪玉菌に分解されるとアンモニアを発生させるため、わきがのニオイが強くなります。
ほかにも、ニオイが強くなる要因として考えられるのは、汗が出やすくなる辛い食べ物や、体内で有害物質であるアセトアルデヒドに変化するアルコールを摂り過ぎることです。
また、にんにくは切ったときに作り出されるアリシンという物質が口臭の原因となるほか、血液に取り込まれたあとに皮膚から排出されるため、わきがだけでなく体臭を強くしてしまうでしょう。

バランスの良い食事を心掛けましょう

肉を摂りすぎるとわきがのニオイを強くすると説明しましたが、肉の含まれるタンパク質は私たちの体に必要な三大栄養素の1つです。
そのため、極端に避けるのではなくバランス良く摂取することが大事。
タンパク質は肉や魚などの動物性タンパク質と、大豆製品など植物性タンパク質があるので、これらを「1:1」の比率で摂取するとよいでしょう。
また、肉を食べるときは脂身の少ない牛ももやヒレ、鶏肉のささみやムネなど高タンパク・低脂質のものにするのがおすすめです。