わきがは遺伝する確率が高い

わきが体質は、医学的にも遺伝するものと考えられています。
例えば、親の汗腺の数や活動度合いなどは持って生まれた体質であり、子供に遺伝する可能性は高いのです。
そのため、どれだけ自分が匂いに気をつけていても、わきがが遺伝した場合にはわきが治療を行わなければ改善できないと考えていいでしょう。

また、人種別でもわきがの人が多い・少ないといった違いが存在しています。
多くは欧米人にわきがが多いとされ、日本人をはじめとした東アジア人には少ないというのが定説です。
また日本人の特徴として、古来より先住する縄文人と後に渡来した弥生人では、縄文人の方がわきがである確率が高かったともいわれています。
これらを考えると、日本人にわきがの人とそうでない人が分かれることもうなずけるでしょう。

わきがは優性遺伝である

わきがの遺伝は優性であり、遺伝子の中にわきがの形質を示すものを持っていた場合、生まれる子供はそれを受け継ぐ確率が高くなります。
一方で、わきがの形質がない遺伝子は劣勢遺伝であるとされ、両親のどちらかがわきがである場合、子供もわきがになる確率が高いのです。

遺伝する確率を数値で見ると、両親のどちらかがわきが体質の場合に子供に遺伝する確率は50%、両親ともわきがであった場合には80%といわれています。
また、遺伝子の組み合わせとしてわきが遺伝子をA、そうでない遺伝子をBとした場合、両親がAA・BBであればABの子供しか生まれません。
そのため、Aの遺伝子を持つ=わきがになる確率が高いというわけです。

子供がわきがと知るきっかけ

アポクリン腺から発する匂いは、異性を惹きつけるフェロモンであるという説もあり、またホルモンバランスも影響しているとするのが一般的です。
そのため、子供がわきがであると知るタイミングは、第二次性徴が現れる小学校高学年~中学生辺りとなります。
また、女の子の方が早く第二次性徴が訪れることから、わきがとわかるのも早いケースがあるようです。

もし子供にわきがが遺伝したことがわかった場合、子供の悩みを解消するために早くからわきが治療する方法もあります。
近年では、耐性が弱く痛みが苦手な子供でも受けられるわきが治療が登場しているため、考慮に入れてみてはいかがでしょうか。

遺伝以外でわきがを発症ケースもある

ちなみに、両親ともわきがでなくてもわきがを発症することもあります。
例えば、普段から脂質の多い食事を摂っている場合、汗にも脂質が多く含まれ匂いの原因となります。
またホルモンバランスの崩れや、緊張などで汗を多量にかくなどの要素が重なり合った場合も、匂いの強い汗をかく可能性があるのです。