両親のいずれか・両方がわきがである

わきがは、遺伝によって子供に引き継がれる確率が高いといわれています。
また、優性遺伝の性質を持っており、両親のいずれか・両方がわきがである場合はわきがになりやすいといえるのです。
わきがは、アポクリン腺が発達している・働きが活発であることから起こることが多いです。
そして、その形質が遺伝すればわきがになるというわけです。
遺伝によるわきがの場合は、自分で対策を採っても改善しないため、治療を考慮に入れてもいいでしょう。

わきを清潔な状態にしていない

ここからは、遺伝以外でわきがになる可能性について説明します。
わきがは、アポクリン腺から分泌される脂質やたんぱく質が、皮膚に付着した細菌と混ざり合って分解され、臭いを発することで起こります。
つまり、わきを清潔にせず細菌が多い状態にしていると、臭いやすくなるわけです。
また、もともと皮膚の常在菌が多い人もわきがになりやすいです。

特にわきにはしわが多く、蒸れやすい箇所です。
そのため、お風呂に入っていてもついつい洗い残してしまうことも少なくありません。
わきの臭いが気になる人は、まずわきを清潔に保つことから始めてみてはいかがでしょうか。

脂質の多い食事や多量の飲酒・喫煙をする

食事に含まれる脂質やたんぱく質などは、汗の質にも影響を与えます。
一般的に、動物性たんぱく質や脂質を多く摂りすぎると汗にもそれらの成分が多く含まれるといいます。
前述のようにわきがの臭いは、脂質やたんぱく質が細菌で分解されることで起こるものですから、汗にそれらの成分が多くなると、おのずと臭いやすくなるわけです。

また、お酒をたくさん飲みすぎるとアルコールの影響で汗をかきやすくなります。
その結果、アポクリン腺からも多く汗が分泌され、臭いの原因を作ってしまうといわれています。
さらに喫煙は、発汗の促進だけではなくホルモンバランスにも影響を与えるため、ホルモンで活性化するとされているアポクリン腺の働きが活発になってしまうのです。

ストレスを感じると汗を多量にかく

ストレスによって、わきや手の平などに汗をかく状態を精神性発汗といいます。
この発汗量が多量である場合、喫煙と同様にアポクリン腺からの発汗が多くなる・ホルモンバランスが崩れてアポクリン腺が活性化しやすいといった状態になるのです。
その結果、臭いの要素を増やしてしまいます。

わきが治療の前に生活習慣の見直しを

以上のように、わきがは生活習慣によって発症してしまうことがあります。
そのため、生活習慣とわきがの関係性を知ることは大切です。
わきが治療を検討する前にまず生活習慣を変えてみて、それでもだめならわきが治療を検討しましょう。