わきがは遺伝に大きく関係しています
わきがの主な原因であるアポクリン汗腺は、生まれたときから数が決まっており、親のDNAを受け継いだことによるものだとされています。
しかも、顕性遺伝と呼ばれる目の形や髪の色、皮膚の色といった形質が現れやすいDNA継承に関係しているため、家族がわきがだった場合、自身も同じ症状が極めて現れやすいのです。
その割合は父親か母親のどちらかがわきがだった場合は5割、父親と母親のどちらもわきがだった場合では8割だと言われています。
もちろん、父母両方ともにわきがであってもDNAを受け継がないこともありますし、受け継いでいても症状が現れないケースもあるでしょう。
また、わきがの症状があっても軽度で気が付かないケースもあります。
祖父母のDNAを受け継ぐこともあります
父親と母親がわきがでなかったとしても、祖父母がわきがだった場合、そのDNAを継承して自身に症状が出ることもあるようです。
もしくは隔世ではなく、親も遺伝子的にはわきがになりやすかったが、ニオイがしなかったため、わきがであることを知らなかったというケースもあるでしょう。
わきがになるかどうかはアポクリン汗腺の数で決まりますが、汗腺そのものは無臭。
ニオイを発生するのは生活習慣やストレスと関係していると報告されています。
例えば、肉や乳製品のような酸性の食べ物はアポクリン汗腺を刺激する言われており、これらを好んで食べる人はわきがを症状が現れやすいのです。
つまり、家族であっても食べ物の好き嫌いによってわきがである人とそうでない人もいるでしょう。
わきがの素質があることを自覚することが大事です
わきがの症状が現れていない段階で、家族のわきがを受け継いでいるかどうかを調べるには、実際にわきを切開してアポクリン汗腺の数を確認するのが有効です。
しかし、症状が無いのに体にメスを入れるのは得策とは言えません。
先ほども述べたようにわきがが遺伝する割合は5～8割なので、自身もわきがの素質があることを自覚して症状が出ないようにケアすることが大事。
日頃から和食中心の食事を心掛け、適度な運動をするようにしましょう。
また、ストレスを感じると自律神経が乱れアポクリン汗腺を刺激してしまうので、リラックスしやすい環境を整えてください。
軽度であるならほとんど気づきません
わきがの症状が現れたとしても、軽度なら周囲に気づかれることはほとんどありません。
むしろ、ニオイがすることを気にするあまりストレスになり、ニオイが悪化することもあります。
そのため、あまり過敏にならないようにしましょう。
ニオイがどうしても気になる場合は、クリニックに相談してください。