殺菌効果のあるデオドラント剤を使う
わきがの症状が軽度であれば、わきが治療をする前に対策すればニオイをある程度抑えることができます。
市販されている制汗剤なども、汗の量を抑えるためニオイ軽減に多少効果はあるでしょう。
しかし、ニオイの原因となる雑菌の繁殖を抑えるには、殺菌効果のあるデオドラント剤について知ることが得策です。
たとえば、トリクロサンや塩化ベンザルコニウムなどが殺菌成分としてあげられます。
デオドラント剤の形状は、スプレーをはじめとしてロールオンタイプやクリームなどが一般的です。
わきを常に清潔にしておく
雑菌の繁殖を抑えるには、わきを清潔に保っておくことも大切です。
たとえば、わきに汗をかいたらこまめに拭き取るようにする、通気性のよい状態を確保するなどの方法が有効です。
皮膚に残る汗が拭き取られれば、雑菌が増える要素が単純に少なくなります。
特に暑い夏には、出かけるときには使い捨てのボディシートなどを持って行き、トイレなどで拭き取るといいでしょう。
ボディシートには殺菌成分や消臭成分が含まれているものも多いため、その成分によってニオイを軽減させることにもつながります。
雑菌が繁殖しにくい服を着る
わきがのニオイを抑えるためには、来ている服の素材にも気を付けるようにします。
ポリエステルなどの化学繊維は、速乾性はあるものの吸湿性にはあまり優れていません。
そのため、わきの汗を吸い取ることなくそのまま皮膚に残してしまい、雑菌繁殖を促進させる原因になるのです。
服や下着はできるだけ吸湿性・通気性のよい綿や麻などを選び、常に汗を吸い取って風通しをよくすることがポイントです。
また、服や下着についた汗に雑菌が残っているため、洗濯するときにも殺菌効果があるものを選ぶとなおいいです。
生活習慣を見直す
わきがは遺伝性のものとよく言われますが、生活習慣の乱れによって発症することも知るようにしましょう。
たとえば、運動不足だと汗をかく機会が少なくなり、その分アポクリン腺から分泌される皮脂や老廃物がたまってしまいます。
その結果、雑菌の温床になってしまうのです。
また、肉類や揚げ物など脂質が多く含まれる食品を偏って摂取すると、おのずと分泌される皮脂量が多くなります。
すると、同様に皮脂を雑菌がエサにして繁殖しやすくなるわけです。
さらに、アルコールを飲みすぎるとアポクリン腺の活動を活発にさせてしまうこともわかっています。
これらの生活習慣を見直し、適度な運動とバランスのよい食事、アルコールを減らすなどの工夫をしてください。
その他、ストレスが多いと発汗量が多くなるともいわれているため、うまくストレスを減らす方法を見つけるようにしましょう。