入浴時間が少ないと老廃物が出ていきにくい

わきが治療をする前に、まず普段の入浴方法について振り返ってみてください。
入浴時間が極端に短い、またいつもシャワーで済ましているといったことはないでしょうか。
このように湯船に入る時間が少ないと、わきがの原因であるアポクリン腺に皮脂や老廃物がたまってしまいます。
その結果、ニオイの原因になることを知るようにしましょう。
つまり、入浴によって汗をかき、たまった皮脂や老廃物をうまく外に出すことができれば、わきがのニオイも抑えられる可能性があるということです。

ストレス解消にもなってわきがを抑えられる

わきがの症状は、ストレスがたまることによってひどくなるともいわれています。
ストレスが強くなると、交感神経の働きが活発になり発汗量が多くなります。
その結果、アポクリン腺からの発汗も多くなってニオイの原因を作ってしまうのです。
そこで有効なのが、入浴によってストレスを減らす方法です。
お湯の浮力は体の重みを感じにくくするため、リラックス状態に導いてくれます。
そして、緊張した筋肉もほぐれることから、入浴は手軽で身近なストレス解消法なのです。
さらに入浴で質の良い睡眠にもつながり、ストレスを軽減できます。
入浴時間が短い人は、このリラックス効果を得にくいため、ストレスがたまった状態で普段の発汗量も多くなり、わきがの症状があまり改善しない可能性があります。

有効な入浴方法とは

では、汗をかいてわきがの原因となる皮脂や老廃物を体外に出す効果的な入浴方法を紹介しましょう。
まず少し熱めのお湯に3分間つかり、いったん湯船から出て3分間頭や体を洗ってクールダウンします。
そしてまた3分間湯船につかり、3分間クールダウンして最後に3分間湯船に入ってください。
この方法なら、長時間お湯につかるのが苦手な人でも実践しやすいでしょう。
また、効率的に体が温まるため発汗量が多くなり、皮脂や老廃物も出て行きやすくなります。
どうしても時間がないという人は、足をお湯につけて3分、冷水で3分を繰り返すのもいいでしょう。
その他、熱いお湯に下半身のみ、ぬるめのお湯で半身浴をしてもOKです。
いずれも、時間は15分前後が効果的です。

デオドラント対策も重要

体を洗うとき、どうしてもニオイを消したいあまりに殺菌作用の強いボディソープなどを使いがちですが、あまり使いすぎたりこすりすぎたりするのはよくありません。
ニオイのもとになる雑菌だけではなく、皮膚を守る常在菌まで殺菌してしまうためです。
体を洗うときは、優しい殺菌作用のボディソープで洗いましょう。
そして、たっぷり汗をかいて入浴したあとは、たまった皮脂や老廃物は排出できますが、新たにかくアポクリン腺からの汗を放っておくとまたニオイが発生します。
そのため、入浴後はすぐにわきをよく拭き、殺菌効果があるクリームなどを塗って、雑菌の繁殖を防いでください。