色素沈着することはある

わきが治療後のトラブルはしばしば起こります。
その中の一つに、わきがの治療をした後で黒く変色したという話もたびたび聞かれます。
これは日焼けや湿疹、傷と同じような状況です。
日焼けや湿疹、傷が治った際に、薄く患部が茶褐色に変色することがあります。
これは色素沈着です。
またそもそもわきの下は摩擦の起こりやすい部分なので、多少なりとも色素沈着を起こしている人は多いです。
あるクリニックのホームページを見ると、わきの下に色素沈着のある人は70%以上だそうです。
わきが治療後の色素沈着は一時的なものであるケースも少なくありません。
ですからしばらく様子を見てみるといいでしょう。

薬剤で対処する場合が多い

もしわきが治療後の黒ずみがなかなか消えないようであれば、クリニックに相談してみるといいです。
黒ずみの治療はいろいろとありますが、その中でも主流なのが塗り薬によるアプローチです。
特にハイドロキノンを配合した薬剤を塗布することが多いです。
ハイドロキノンは肌の漂白剤といわれていて、高い美白効果があると言われています。
黒ずみの原因はメラニン色素ですが、肌のターンオーバーによって徐々に排出されます。
ハイドロキノンにはメラニン色素の排出を促進する効果があります。
その他にもシナールやトランサミンなどの美白効果があると言われる成分の配合された薬を使った治療を実施しているクリニックも見られます。

レーザー治療を実施しているところも

わきの下の黒ずみ治療で、レーザーを使っているところもあります。
メラニン色素の黒や茶色に反応するレーザーを当てることで、色素そのものを破壊する手法です。
メラニン色素を破壊することで、黒ずみを薄く消していきます。
ただしわきの下は体の中では比較的皮膚の薄いところです。
ですからレーザーの出力量を間違えるとやけどなどのダメージを与えかねません。
出力を調整できるだけの実績を有するクリニックで治療をお願いしたほうがいいでしょう。

市販クリームの使用は?

ドラッグストアなどに行ってみると、ハイドロキノンの配合されている美白クリームも販売されています。
これを使って自宅でケアしてもいいのではないかと思っている人もいるでしょう。
しかし市販のクリームはハイドロキノンの濃度に上限があり、高い効果は期待できないかもしれません。
また使い方を誤ると逆効果になってしまうかもしれないので、クリニックで医師の診察を受けるのがおすすめです。