手術をすれば理論上再発の可能性は極めて低い

わきが治療の中でも剪除法と呼ばれる外科的手術は、高い効果を発揮すると言われています。
剪除法とはわきがの原因となっているアポクリン腺を除去する治療法です。
アポクリン腺は再生することはないので、いったん除去できれば再発する危険性はまずないと言っていいでしょう。
目視で除去するので、すべて取り切れない可能性はあります。
しかしその大半は切除できるはずなので、アポクリン腺を取り切れなかったとしてもその数は少なく、わきが臭を他人に気づかれることはまずないと言っていいでしょう。

子供のころの手術なら再発の可能性も

子供に対してわきが治療を実施しているクリニックもあります。
特にまだ若いころにわきが治療を行った場合、再発する可能性はあります。
成長期のころにアポクリン腺は発達します。
成長期が終わる前にわきがの手術を行うと、術後にアポクリン腺が発達してしまって、またわきの下の臭いが気になってしまう恐れはあります。
子供のわきが治療もありますが、成長期が終わってから始めたほうがいいと言われています。
一般的に言われているのが、わき毛の生えそろった段階でこれ以上アポクリン腺が発達する可能性は低いので、手術しても問題ないと考えられています。

自己臭症という可能性も

わきがの治療が終わっても、まだわきの下で臭いがすると訴える患者の方もいます。
この場合、自己臭という可能性が出てきます。
自己臭とは実際には臭いがしないけれども「自分は臭いのだ」という妄想に駆られてしまっている状況です。
これは精神的な部分の症状なので、わきがの一般的な治療とは異なるアプローチで症状を改善していかなければなりません。
「わきがは完治している」「臭いはしない」ということを本人に理解させる必要があります。

症例の少ないクリニックでは再発の可能性も

きちんとした医療機関でわきがの治療をすれば、再発する可能性は低いです。
ただしわきがの治療実績に乏しい、技術力があまりないクリニックでわきがの手術などを行うと再発する可能性が出てきます。
アポクリン腺などをきちんと取りきることができず、わきの下の臭いが気になってしまうからです。
この場合、別のクリニックで再度手術ということになるでしょう。
するとお金もかかりますし、複数回手術をすることでより傷跡が目立ってしまう恐れがあります。
どのクリニックでわきがの治療を行うか、慎重に判断したほうがいいでしょう。