中年になると加齢臭が加わる
わきがの原因となるアポクリン腺は、加齢とともに委縮していくといわれています。
萎縮する境目の年齢はちょうど中年以降であるため、単純に考えるとわきがのにおいは軽減されるはずなのです。
しかし、中年になると若い頃にはなかった加齢臭が発生しやすくなります。
加齢臭は、皮脂中の過酸化脂質などが増えて皮膚の細菌が混ざり合うことで生み出されます。
この加齢臭がわきがのにおいと混ざり合って、においがきつくなることがあるのです。
仕事でストレスが増えるとにおいもきつくなる
中年に差し掛かると、仕事でも管理職など重要なポジションに就くことも多くなり、重い責任を抱えるものです。
その結果、若い頃よりストレスが溜まることも増えるでしょう。
実は、ストレスを強く感じたときにアポクリン腺の働きが活発になるといわれており、発汗量も増えるのです。
その結果、わきがのにおいが強くなるケースもあると考えられています。
年を重ねて以降においが気になり始めたという人は、仕事上のストレスをうまく発散する方法を身に着けるといいかもしれません。
運動不足や代謝低下で汗をかかない場合も要注意
また、年を重ねるとどんどん運動する機会も減ってきます。
さらに代謝も落ちてくることから、普段から汗をかきにくいのではないでしょうか。
汗をあまりかかなくなると、皮脂や垢などの汚れが排出されず毛穴に溜まりやすくなります。
その結果、においが発生しやすくなっているとも考えられるのです。
わきのにおいを軽減するためには、適度な運動を行って汗をかき、毛穴の汚れを排出するように心がけてください。
また、入浴するときもわきの汚れを落とすためにしっかり洗うことを意識しましょう。
乱れた食生活もにおいの原因に
仕事上の付き合いで、同僚や部下と飲みに行く機会も多くなるのが中年です。
そして、居酒屋などでは脂質の多い食事やアルコールをたくさん摂取し、栄養バランスが偏ってしまいがちです。
脂質を過剰に摂取すると、アポクリン腺から分泌される汗にも皮脂が多く含まれ、においのもととなります。
またアルコールを摂取すると、体内で分解された物質が汗に混ざってにおいを放つともいわれています。
そのため、わきがのにおいをより強くする可能性が高いのです。
規則正しく、栄養バランスの取れた食事を心がけるとにおいが軽減されるかもしれません。
生活習慣を見直せばわきがが軽くなるかも
このように、中年以降のわきがのにおいは加齢そのものに加え、生活習慣の問題も考えられます。
もし年を取ってからにおいが強くなったと感じている人、わきが治療を考えている人は、まず生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。